本日、千葉大学で米ウォルト・ディズニー社が制作した初期アニメーション映画のセル画や
背景画など約250点の原画が、45年ぶりに発見されたと発表。
ウォルト・ディズニー・ジャパンによると「初期アニメの原画がまとまって見つかった例は
世界でも聞いたことがない」という。
見つかったのは、1959年に全米で公開された「眠れる森の美女」のセル画など世界初の
フルカラー短編で、ディズニーとして初めてアカデミー賞を受賞した「花と木」の、
セル画セットは本社にも現存せず、資料的価値が高いもので、
これらの原画は60年、都内の百貨店などで映画紹介の美術展で展示され、
ディズニー側が国立近代美術館に寄贈した。
アニメを研究していた同大工学部の故・源田秀三郎教授が63年、教育用に譲り受けた。
セル画などは当時、廃棄されるのが普通だったが、源田教授は学術資料として保存。
湿度が一定に保たれ、遮光性が高い実験棟で保管されたため「比較的良好な状態」だと、
いう。
原画の存在は一部の関係者しか知らなかったが、最後の一人となった同学部助手が退官が
近づいた03年末に取り扱いを教授に相談しディズニー社で確認してもらったところ、
本物と分かった。来夏以降の一般公開を検討中だそうです。